尾道の「活版カムパネルラ」におじゃましてきました。
活版カムパネルラでは、雑貨のほかにお店で活版印刷の体験も可能。
今回はワークショップに参加した時のことをご紹介!
アクセスについて
広島市内からは山陽自動車道を利用して1時間半ほどの所に位置します。
千光寺のふもとの2号線沿い、電車の音が響く線路沿いにたたずむ活版カムパネルラ。
尾道市役所に車を停めました。
市役所から商店街の中を通って10分ほど歩くと到着します。
活版カムパネルラについて
活版カムパネルラでは活版印刷機を使って、好きなイラストや文字など(コースによる)を入れた自分だけのカードやノートを作成できます。
活版印刷とは?
活版印刷(かっぱんいんさつ)は、凸版印刷の一種で、活字を並べて文章にした活版、組版を作り、それに塗料を塗って印刷すること。また、その印刷物。鉛版、線画凸版、樹脂版などの印刷も含めていう。活版刷りということもある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ー「活版印刷」より引用
コースについて
コースはAコース、Bコース、Cコースの3つ。
- Aコース…7種類のイラストから好きな絵柄を選んで手軽に活版印刷を体験できる。
- Bコース…15種類のイラストと、14字×3列の文字を入れることができる。
- Cコース(Cコースは現在お休み中)…店内にある好きな絵柄、文字を入れることができる。
私は文字を入れたかったのでBコースを選びました。
Aコースは15分、Bコースは1時間30分のワークショップになります。
当日の体験も可能ですが、事前に予約をしていた方がスムーズです。
※活版カムパネルラの予約フォームか、じゃらん、アソビューから予約が可能です。
体験の流れ
体験の流れはこんなかんじ。
- 活字拾いー印刷したい文字(活字)を探す
- 組版ー出来上がりを想像しながら活字を木枠に埋め込んでいくような作業
- 紙&インクを選ぶ
- 試し刷りをしてもらう
- いよいよ本番!ー活版印刷機で印刷してみる
活字拾い
入れたいイラスト、文字については来店前にだいたいのデザインを決めておきます。
印刷したい文字を膨大な活字の中から探していきます。
見つけた活字は文選箱といわれる木の箱に入れていきます。
完成は文字が反転するので、横書きは右から左に文字が来るように活字を文選箱に並べていきます。
この活字、すごく小さかった!文選箱の中でぱたぱた倒れて大変(だけどそれも楽しい)。
組版
印刷した時を想像しながら先ほど集めた活字を組みこんでいきます。
イラストと文字との間隔はどうだろう?文字のバランスは…
1行に14文字入れることができますが、それよりも少ない文字数の場合は「コミ(スペーサー)」という活字よりも背の低い金属を入れこんでいきます。
上手くできない時はお店の方が手伝ってくれるので、細かい作業が苦手!という方も安心です。
紙&インクを選ぶ
印刷する紙と、インクの色を選んでいきます。
紙は、カード5枚(275円)・ミニノート(220円)・A5サイズのノート(495円)から選ぶことができます。
私はカード5枚のセットにしました。
紙の色は5種類すべて違うものを選べます。
彼はカード5枚とノートを選択。
紙代を払えば追加で刷ることができます(その分時間が少しかかりますと店員さんが言っていた)。
インクの色が決まったら
インクは12色から選べます。
私はゴールド大好き人間なので「GOLD2」というインクに決めました。
黄味が強めの明るい金色です。
インクの色が決まったら店員さんにお伝えします。
彼はBLUEにしたようです。
私が紙の色を決めている間に店員さんは活版印刷機の準備をされてました。
活版印刷機の丸い部分にインクを広げます。
レバーを軽く下げると丸い部分が回転&ローラー(右写真中央)が動き、均一に塗り広げられていきます。
ローラーがインクを取って版に色を付ける…という仕組みのようです(この写真は版がセットされる前のものですが)。
ゴールドにしたので満月みたいですね🌕
試し刷りをしてもらう
紙が決まったら、試し刷りをしてもらいます。
ローラーを挟んで左側に紙、右側に先ほど組んだ版をセットし、レバーを下げると左側がぱたん、と閉じられ印刷されます。
店員さんが紙と印刷の位置がずれていないかを確認して調整してくれます。
試し刷りを見て、誤字脱字がないかチェックします。
私はこのタイミングで、イラストと文字との間隔が広かったので詰めて調整することにしました。
彼は誤字を発見したので修正してました。笑
活版印刷機で印刷してみる
いよいよ本番!
活版印刷機を実際に使って印刷していきます。
作業中の様子がこちら。
かわいいカードができました!
自分でひとつひとつ印刷するので愛着がわきます。
袋のイラストも活版印刷。かわいい。
ワークショップを体験してみた感想
今回はじめて活版印刷機の体験をさせていただきましたが、とにかく楽しかったです。
今はパソコン、スマホ、コピー機で何でも印刷できるけど、自分の手を使うことで「作品を作っている感」が味わえました。
ものづくりの楽しさを思い出させてくれる、そんな体験ができました。
なにより、レトロ好きにはたまらない活版印刷機の手刷りのアナログ感、そして仕上がり。
仕上がりも紙やインクによって表情が変わるのが面白かったです。
赤はパスポートみたいでうきうきするし、
青は紙がマットで箔押ししたみたいに上品だし、
緑は黒板に書いたみたいで懐かしいし、
茶は見えにくいけどクラフト紙に刷ったみたいでレトロだし、
白は紙に厚みがあって活版印刷特有の凹みが分かりやすくてかわいい。
同じ白でも和紙みたいな紙があったり、ボード紙みたいな厚紙もあったりで、全部の紙を試してみたくなりました。
歴史の授業で聞いたことはあったけれど、普段見ることも触ることもない活版印刷機を実際に使わせていただいて、「昔の人たちはこれで本とかを刷っていたんだなぁ」と感慨深い気持ちになりました。
私は自分が作ったカードに名前や日付を入れたのですが、将来見返した時に当時の楽しかった思い出が蘇る感覚が今から楽しみです。
活版カムパネルラについて まとめ
今回は活版カムパネルラについてお伝えしました。
尾道で形に残る思い出をつくりたい!という方、女子旅やカップル、家族連れにもおすすめの場所です。
尾道へ訪れた方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
住所 広島県尾道市東土堂町11−2 (Google mapsへ飛びます)
電話 0848-51-4020
営業時間 10:00~18:00(不定休:公式ホームページやSNSでご確認ください)
駐車場 無